空振りしたあとに

実際は難しい話はほとんどなく
ただパズル雑誌ニコル立ち上げと、その名に由来する名馬ニコルに会いに行く旅の話であり
目的の為なら、きっと苦しいことも
それは楽しいことなんだろうなと思わせる。
本屋さんに行くと言ってウルグアイの競馬場に行った
受験でも、就活でも、恋愛でも
ある意味勝負であり、選択が必要な賭けである以上は
これは競馬に限った話ではないんだろう。

競馬とは自分との闘いである。
自分の何もかもを制御し、
自分の何もかもで武器を見つけ、
闘うのであるが、
敵は自分の中にいる。
自分の中に夢を追う奴がいる。
儲けたい奴がいる。
理詰めの奴がいる。
冗談ばかり言う奴もいる。
腹が減って馬券どろこではない奴もいる。
横着者、
短気者、
厭世家もいれば芸術家、
哲学者、
詩人、
悲劇の主人公になりたい奴、
絵空事ばかり言う奴、
理科系、
文化系など、
ありとあらゆる人間をコントロールし、
あやつり、
まとめ、
ひと言「2-8二千円」と言うのである。

都合よくまとめて自分をコントロールする事が不可能。
横着者がいつも他のみんなを押さえて主導権を握ってしまうから
選択ミスするのだと思われる。