新月の晩に

ガレージロックを垂れ流していると
それはそれで
煤けた灰色の壁をぶち壊して
外に飛び出すぞOH!と拳を振り上げた気分になるが
必ず反動で
澄み渡る青空のような
清々しい音が欲しくなる。
この音を耳に差し込んで流れ星を
見つめるなんて
なんて贅沢な夜なのだろう。
闇夜の晩に言葉はいらない。
DEPAPEPE / デパフユ 〜晴れ 時どき 雪〜(通常盤) [CD]