排除と粛正

親父は癌で入退院を繰り返していた頃
大河など見たこともなかったくせに
何故か毎週かかさず新選組だけは見ていた。
崩壊する幕府に身を預けた新選組に自分の命を
重ねていたのだろうか。と今頃ハマって見ながらふと思う。
新選組 ! 完全版 第弐集 DVD-BOX30話突破。

次からいよいよ放送当時クライマックスだったと思われる
山南逃走から切腹へと向かう。
本編は近藤勇を実直な男として描き続けるが
百姓から養子になり、ようやく武士になった人間が
大名から直接誉められれば、どう考えたって舞い上がって
さらなる褒美をと
目的と手段がいつの間にか、すり替わって行ったのではないかと思う。
いつの時代でも組織を維持するためには粛正でも恐怖でもなく
イエスマンだけで周りを固めないで
苦言を述べる人を大事にするべきなのであろう。