えっ、あらゆる女性が美人ですか?

じっくり考えてみれば
今まで、かわいいと思ったり、
おっ綺麗じゃんと思う女性は
星の数ほどいたはずだが
誰に聞いても間違いのない美人と
よばれる女性に、
はたして何人出会っていることだろうか・・
「待ちなさい。君は肩書きを持っているのか」
頬を殴られた痛みのせいか、
佐々木の声は弱々しくなっている。
「君の肩書きは?」
早乙女静香が振り向いた。
「“美人”よ」
そう言うと早乙女静香はドアを開け、
次の間に入っていった。
すべての美人は名探偵である (光文社文庫)
軽快なリズムでどんどん進む。
おそらく男の中で勝手にイメージする
2タイプの美人が事件を解決するのだが
事件にからめて
徳川家光の謎に迫ったり、相当面白い。
ただし
アリバイトリックのくだり以外は。