デパペペ「Hi!Mode!!」を聞きながら読む一冊

冒頭の
ケルト民話から、何やら最近のジブリっぽい匂いがして
多分最後まで読めないだろう。と最初は思ったが最後まで
没頭
してしまった。
ファンタジーといいつつ愛をテーマにした男女のミステリーかと思うが
竪琴で迷う魂を導き、自然を鎮める呪力を持つ祓いの楽人オシアンが
迷った魂を優しく解放してくれる
幻想的な分だけ色も音も風景も勝手に映像を想像出来るので
映画5本分悩んでそして楽しめた。
この本を読むと、きっと
風の音とか雨音とか普段は単にノイズとしか感じていないものが
気になったり意識して聞くとちょっと怖かったりする。
夜中に外で煙草を吸うのは闇に取り込まれて
呪われそうなので止めることにしよう
銀の犬
以前書いた天才騎手デットーリの話を思い出す。
飛行機が墜落しても奇跡的に生還した天才は
馬に跨っている時はまず「Right Key」正しい鍵を探す。
その馬に何が正しい鍵かが見つければ、あとは開けてあげるだけ。
鞍上で馬の耳元に口笛を吹いて
なだめすかして御しながら、静かに心の鍵を開けて
激しいアクションで世界中を勝ち続ける。
人間同士もそんな無理矢理こじ開けたり、閉ざしたりしないで
お互い正しい鍵を持てればいいなぁと思うけど
そりゃ難しい事だ。