デビューとうい名の衝撃力

こうしてデビュー作がその作家にとって
一番面白い作品であるの法則はまた守られた。
貯め込んで
0から1へブレイクするその爆発の瞬間にぶちまける作品は
その後量産される作品が
洗練され読みやすくギミック100倍に
なったとしても、
やっぱりどこか勝てない部分が多い気がする。
何十年もブランク作るか?
想像を絶する密度の濃い時間を短期間で過ごすか?
ゴースト雇うか?
ラクタつまった引き出しが∞にあるのが作家だともいえるのでしょうけど。
口当たりよく薄めて何杯も飲むのもいいけど、
やっぱり濃縮たっぷりのウランやプルトニウムの果汁もねって
そんな話の本ではないので念のため。
八月のマルクス (講談社文庫)
生まれて初めてのデートで、お昼を食べることになって
お店に入って何にするか聞いた時
明太子スパゲティと言われた場合。
あの〜その〜なんでメンタイコ?
恥ずかしくて注文するとき顔から炎が吹き出した。
理由はわからない。
とにかくそのメンタイコって響きが。
響きがね。響きがさぁ。
ミートソースもナポリもそして今ほどではないにしろ
種類はいっぱいあったと思うけど
何でよりによってメンタイコなんですか。
あれから一口も明太子を食べたことがない
実はタラコですと言われれば全然食べられるのに
デビューの衝撃力はそれほど強力だ。
結局明太子スパゲティとドリアをお願いします。とギリギリ注文したけど
何で好きでもないドリアを自分も頼んだのかよくわからないし
やけどして全く味が無かったこともしっかし覚えてる。
明太子のパスタってなら言えたかも。やっぱりそれでも恥ずかしいか・・悩む。
人に言わせないで自分で注文すりゃいいじゃねーか。