後付

昔、日本史が大好きだった。
点が事象を誘発し線になって繋がっていく。
その遙か先に自分がいると思うとワクワクしたもんだ。
テストでも日本史だけは負ける気がしなかった。
事実兄弟が東大、自身も東大合格の学年一の才女に
中学時代日本史だけは負けなかったが、タスク処理が得意なだけの
人間に、好きという強い気持ちが負ける訳がないと思っていたのだ。
ある日、部活も同じで毎日一緒に帰っていた親友に
お前日本史カンニングしただろと言われ、しかもその噂をそいつが
流していたことを知り、日本史も時代劇も大嫌いになった。
(今日は桃太郎侍仮面ライダーファイズに出ていた芳賀優里亜嬢が出てたので
みちゃいましたが、今の時代劇があそこまでコミック調だとは知らなかった)
おまけに
僕の憧れの初恋の相手を知っていながら、出し抜いて
こっそり告白しやがった。という忘れていた事を思い出したら
ムカムカして腹の虫がおさまらん。
したがって歴史物の本も当然大嫌いなのだ。
トルーマン・レター (集英社文庫)
高嶋哲夫が読みたくて適当に借りた
本当にトルーマンの手紙だとは思わなかった・・けど
ゾロ目33代目のトルーマンは原爆投下を命令した米大統領で有名だが
この話は歴史物でなくトルーマンの残したとされる手紙で起こる
ミステリー?なのだが
キャラ設定がいまいち掴みずらいのが難点でも
終戦記念の日にたまたま読めたのは幸運だった。
少なくとも図書館では本の神に嫌われてないようだ。
憎しみは憎しみしか生まないが大事なものを奪われた時にどうするか?
日本史を嫌いになれば済むような問題ではないナ。