hook #238

ソいで、ケズる事
ある日を境に人生は余計なコトは削いで削いで
そんで削るコトだと思うようになる。
夢見る少年時代
周りがポツポツと彼女が出来始めると、自分も早く彼女が
欲しいと思うようになる。そのうち
綺麗で、しかも何故か可愛くて、プロポ抜群で
優しくて、しっかりしていて、頭がよくて、運動も出来て・・
それは妄想の様にどんどん加えに加えて。
最低限好きでいてくれれば他はたいした問題ではないのに。
葉っぱも枝も幹も全て切り落とした時残る根っこの部分が
大事なのよと
あれ、その根が腐っていて簡単にスポっと引き抜けちゃった
という、枕はさておき
地元の英雄？全盛時のキングカズが好きではなかった。
と、いうより得点を重ねる度に嫌いになった。
今の代表ピッチに立つ他薦の王様と同じくらい。
シドニー行きがどういう経緯か知らんし、単に日本で
少しでも応援を期待する為だけのチーム戦略で拾われた
のかもしれない。そんな事はどーでもよくて
今のカズはあの日以来、きっと削って削って
カルチョをもっと上手くなりたい、続けたいという
幾重にも梱包された包装を全て破り捨て、
元の原石を磨き直して
大事にしようとしているのではないかと思うのだ。
そう、人生は余計な地位や名誉や権力など
削いで削いで必要なコトだけの為に
お前のハートにロックオン♪と
そげキングの仮面をつけて敵ゴールを狙撃するのじゃ。
と、真面目に人生を語るにキーボードを叩いたのは
ここに座って丁度1周年記念だからであった。
シンプルに生きるって難しい。アクセサリのひとつでも
付けて見栄張りたいと思うんだなー
こんなさえない生活でも。