途中で止める日記

今度は
耳元でキャッキャと赤ちゃんがはしゃいでいた。
具現化されたものか、夢か、幻聴か。
その場は悪い気はしないが、朝改めて少し怖い。
例えば
化学が特別好きな訳でもないのに工業化学科に推薦され
その推薦面接の時
高校の化学の実験で特に印象に残った実験は
ありますか?の質問に
間髪入れず中和滴定と答えた。
高校で化学の実験など実際一度もなかったし
そんな質問を想定していなかったのに
勝手にもう一人の自分がしゃべった。
ド緊張のここ一番で内なる自力を保持した
もう一人の自分が
脳に詰まった全ての情報を瞬時に検索して勝手に答えた。
そんな例に限らず
スポーツの試合とかでも、もう一度やれと言われても
2度と出来ないような、どうやってやったのかわからない
高度な技が飛び出たり又は
なんの心の準備も用意もなしに
いきなり先輩に何か芸をだせと言われて
苦し紛れに脱いでいて、とっさにミロのビーナスとポーズを
取っていたり
普段そんな事を言う奴は死ね!くらいに思っている様な
愛の言葉を
ズラズラ並べて勝手に動いた口とそして体が彼女を
気が付いたら抱きしめていたりとか。関係ねーかこれは。
それは、冷静で客観的にみているもう一人の自分の様な
存在でなく
本当に、その一瞬で
え、何?今の自分?何だったのと思う瞬間が
生きていればどんな人でも経験していると思うのですが。
それは分裂気味とか多重とかいう精神的なものとは
当然別なもので、それが火事場のバカ力ってやつかも。
そういう経験が何度かあると、その未知の自力の自分に勝手に
期待する訳でして
だからあがり症で緊張ですぐお腹がいたくて下痢するような
細い神経であっても、そういう場面で
何か知らない自分が突然現れるような期待があるわけで。
書きたい事がズレズレで面倒になってきたので
もうペンディング