非感傷的聖夜に捧ぐ実録離婚物語

30歳で結婚し、
新婚旅行は迷わず北海道。
スダホークに逢いたかった。からという超私的理由。
そのころ既に種牡馬失格の烙印を押された彼は北海道日高ケンタッキーファームにのんびりしている。
はずだった．．．
夕方遅く、ケンタッキーファームに到着。
奥さんがフロントでスダホークは何処に居るか聞きに行ってくれる。
何処に居るのかうろつく僕の元に笑って走ってくる。
つま恋に貸し出していますって。
注：つま恋は家から東名高速を使い１時間ほどの静岡県掛川市にあります。
激忘れっぽいこの僕が今でも鮮明に覚えている。彼女の笑顔は苦笑いだったと。
でも家から遠くないからいつでも逢いに行けるよ。
慰めてくれる。
悪癖は見る前に飛ぶことをしない行動力のなさと速攻のきかないブレーキシステム。
つま恋にスダホークを見に行くのはそれから1年もあとのことであり
スダホークは本気で逢いたいのかいと言わんばかりに日高へと
戻ったあとであった。
結局二人でスダホークを見ることはなかった。
超大国の危機とは誰もアドバイス出来ないことである。泉谷しげるは歌うのだ。
夫婦の危機も又
誰もアドバイス出来ないことなのだ。
好きになるのに理由は必要としないが嫌いになるには１個の理由だけでも十分なのだから。
納得できる理由のないまま彼女は僕の元から居なくなる。
でも離婚の原因はいかなる事情が存在してもすべて男が悪いにちがいない。
離婚から4年がたちようやくスダホークに逢えた。
奴が亡くなる１年前のことである。
奴は僕にこう言うのだ。
連れてきた女性は奥さんとちがうじゃねーか？お前も種牡馬失格だったか？
メリークリスマス
今年もカップルのＧ１イベントには出走出来ません。
人間失格ですから
今宵はブルースでも押さえますか
♪俺の背骨は強いぞ16tを積んだんだ。By憂歌団16トン
1番人気で勝負するほどまだまだ賢くも大人でもない..
背骨はS曲側湾、へそ曲がりの原因と思われる..