2012読書まとめ

数年前に150冊弱読破したことを思えば
50冊強という冊数はなんという墜落感
まるで騎手の○豊のようではないか・・・


2012年の読書メーター
読んだ本の数:54冊
読んだページ数:17247ページ
ナイス:690ナイス
感想・レビュー:53件
月間平均冊数:4.5冊
月間平均ページ:1437ページ


■残り全部バケーション
読書って面白いと毎度思わせて頂き感謝。王道路線、終わらない終わり。既読だった1章がここまで話が広がるなんて。
読了日:12月23日 著者:伊坂 幸太郎
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/24651687

■逃走
それぞれの守りたい者へ気持ちは伝わるが何か軽量感。逃走側の視点が少なく、焦りや緊張感が少ないからだろうか。
読了日:12月19日 著者:薬丸 岳
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/24544449

クラウドクラスターを愛する方法
それでも彼女達は逞しく生きていくのだろう。染み込んでカラっとするような読後感
読了日:11月27日 著者:窪 美澄
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/24032812

カマラとアマラの丘
残酷で醜くそして美しい。今年一番ゾクっとした物語。
読了日:11月4日 著者:初野 晴
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/23464768

■僕の心の埋まらない空洞
理路整然?と延々自己中心的な弁解と屁理屈を空洞と称しているが、確かにこれは恋愛とは言わない。毎回わかる様な、全くわかんない様な感じの作風が何故かお気に入り。
読了日:10月29日 著者:平山 瑞穂
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/23324365

■煽動者
設定といい最初から石持流気持ち悪さ全開。多少はステマ的なものへの皮肉を込めているような気もするが。
読了日:10月25日 著者:石持 浅海
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/23208965

■凸凹サバンナ
むしろ終わった後の、それからを読みたい。デビュー作もこれもなんか半端な人が半端で終わらせたモヤモヤが残る。
読了日:10月21日 著者:玖村 まゆみ
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/23108907

ケルベロスの肖像
言いたいこと書いて、打ち上げにふさわしい花火大会だったが、2作目以降からずっと、もっと理不尽なロジカルモンスターの駆け引きを楽しみたかった。
読了日:10月16日 著者:海堂 尊
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/22976942

屍者の帝国
言葉という虐殺器官へ地続きのループだった。観念的な部分へ深入りすると前に進まないので、あくまでSFと割り切って面白く読めた。近いうちに再読するだろう・・
読了日:10月10日 著者:伊藤 計劃,円城 塔
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/22823348

■海鳥の眠るホテル (『このミス』大賞シリーズ)
人が活動しない建物がすぐ朽ちるのと同じく、心の時間を止めた人間もまた生きながら朽ちている。
読了日:10月2日 著者:乾 緑郎
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/22622337

■確証
プライドと意地が混濁したまま足を引っ張ったり前に進んだりという、基本の骨格がマンネリを超えてむしろ心地いいとさえ思える。まあサクサク読めるからだけど。
読了日:9月14日 著者:今野 敏
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/22141883

■猫除け 古道具屋 皆塵堂
正直者が馬鹿を見ないようにブーメラン現象も必要だと思っちゃう。
読了日:9月9日 著者:輪渡 颯介
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/22011611

■夏雷
山の描写を我慢し過ぎてストレス溜まったのだろうかw終盤に行くほど荒くバタバタ終わった様な感じ。黒幕登場させたり仕掛けを増やしたりしないで山田の謎だけじっくり読めた方が良かった気がする。
読了日:9月8日 著者:大倉崇裕
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/21953473

■147ヘルツの警鐘 法医昆虫学捜査官
今年読んだ中では一番面白かった気がする。結末はお約束的だったけれど、そこまでが目新しいし、映像化できないような描写が脳内再生されて、ちょっとウェ〜っとなるが生き生きとしたキャラが相殺してくれる。
読了日:8月17日 著者:川瀬 七緒
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/21374392

■盤上の夜 (創元日本SF叢書)
怪作。対局の宇宙に想像がついていけず理解しがたいが、でも面白い。
読了日:8月2日 著者:宮内 悠介
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/21006786

■大尾行
デビュー作に続き異色系ミステリィで面白かった。薬をねじ伏せる精神力、拷問に耐える肉体、デジタルを凌駕する感覚。探偵なんかやってる場合かよw
読了日:7月22日 著者:両角 長彦
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/20750368

■大人になりきれない
毎回もっとメジャーになってもいいのにと思う。これもオモロイ。世界は自分を中心に回っていると勘違いしがちだけれど、他人からみたら舞ってるホコリ程度にしか思われていなかったりするのかも。
読了日:7月20日 著者:平山 瑞穂
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/20691061

■泣いたらアカンで通天閣
笑って泣ける抗ストレス用の1冊。がさつに振舞っているのが繊細さの照れ隠しだったりする。 アングラ専門かと思ったら真っ向勝負も出来るんだなぁw
読了日:7月15日 著者:坂井希久子
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/20569343

■死命
読ませてくれるけど不快。タイトルが使命でなくて良かった。
読了日:7月14日 著者:薬丸 岳
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/20529213

■ダークルーム (角川文庫)
愛情の深さと、その裏にある闇の深さは比例している。かもしれない。
読了日:7月10日 著者:近藤 史恵
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/20446993

■シフォン・リボン・シフォン
下着にそこまで繊細な世界があるなんて男は知る由もなく、もう軽はずみに無神経な事は言えない。中身だけでなく包んでいるものにもメッセージがあることをわかってないからダメなんだな。
読了日:7月7日 著者:近藤 史恵
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/20367496

■ゾンビ日記
考えてはいけない― と、考えてはいけない。物語という名のエッセイ。第一章スナイピング講座、第二章死生観、第三章戦時の自己統制。(嘘)
読了日:7月5日 著者:押井 守
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/20312840

■漏洩 素行調査官
詰めが甘いんですけど。
読了日:7月3日 著者:笹本 稜平
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/20271503

■屋上ミサイル〜謎のメッセージ (『このミス』大賞シリーズ)
デビュー作はご都合的だとかIさんの作風パクリだとか結構叩かれた気がするが、それでも続編を書くあたりは根性あるなぁ。あんまり変わってないけど、退屈な時間を屋上で過ごした自分としては嫌いじゃないです屋上部。
読了日:6月24日 著者:山下 貴光
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/20031527

■トラップ・ハウス
得意の特異な閉鎖空間ものだけど、終章の気持ち悪さ以外は、案外真っ当wそれはそれで物足りなかったりもする。
読了日:6月23日 著者:石持浅海
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/20002874

夜の国のクーパー
一貫して既存のシステムを妄信的に受け入れる怖さを、一連の作風から物語を変え、猫の手を借りて警告している。ような。オーデュポンの香が漂っていて懐かしかった。
読了日:6月5日 著者:伊坂 幸太郎
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/19543515

■ナミヤ雑貨店の奇蹟
10年前の自分へお答えします 「転職すると給料が激減、ただし時間に余裕が出て、信じられないくらいの数の面白い本に出会えるはず。例えばこんな事を書かせた本とかに」
読了日:5月31日 著者:東野 圭吾
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/19406785

■12オクロック・ハイ - 警視庁捜査一課特殊班
事件がガラリと変化展開していき面白い。最初と最後の見せ場が、ちょっと分かりづらいのが惜しいなぁ。
読了日:5月30日 著者:安東 能明
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/19389040

■ストレイヤーズ・クロニクル ACT−1
能力者を含めた血生臭い世界を本多さんが書くと、特殊能力の設定が本当に必要なのか?と思ってしまうが、楽しめたから良しとしよう。
読了日:5月26日 著者:本多 孝好
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/19281932

■千年ジュリエット
はじめてのチュウの娘が通っていた高校もどきの登場にドキっと感傷に落ちた(苦) 楽しく、せつなく、原点の退出ゲームに回帰したような構成でうれしかったぞい。
読了日:5月25日 著者:初野 晴
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/19252294

ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士
圧巻。 尊敬するし、理解したいし、力になりたいと思う反面、実際身近にいたら絶対近づかないなと思う特異なヒロイン像だった。
読了日:5月23日 著者:スティーグ・ラーソン
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/19191972

■凍雨
久々にこれだけ無茶苦茶なやつを読んだ気がする。ここまでやるなら半端に情とか出さずに最後までガツガツいって欲しかったような。
読了日:5月21日 著者:大倉崇裕
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/19157296

ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士
敵がいてこそ本当の味方がわかる。 あ〜ぁもう最終章か
読了日:5月19日 著者:スティーグ・ラーソン
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/19098452

玩具店の英雄 座間味くんの推理
座間味くんのシリーズ?ものは大好きだけど、座間味くんが不気味なほど頭がきれるのか、それとも警察がアホ過ぎるのか。−どういうことだい?で毎回すまされるのかねww
読了日:5月18日 著者:石持 浅海
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/19069588

■ミレニアム2 下 火と戯れる女
この「2」の全てを一行に凝縮した副題のセンス!彼女には近づけない、そして現在を決定付ける最悪の過去と事件の核心。
読了日:5月15日 著者:スティーグ・ラーソン
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/19001104

■ミレニアム2 上 火と戯れる女
人間の一面だけを見て全人格だと勘違いする思い込みの怖さ。過去の履歴だけで今を判断する思い込みの怖さ。
読了日:5月9日 著者:スティーグ・ラーソン
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/18846900

■パラダイス・ロスト
活劇量を増量したような感じで楽しめた。今回はD機関が目立ちすぎだなw
読了日:5月1日 著者:柳 広司
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/18613166

ビブリア古書堂の事件手帖―栞子さんと奇妙な客人たち (メディアワークス文庫)
本がもたらす奇妙な縁で、男女の距離感が近づく。なんてことが現実に起こればいいなw 新刊はネットで注文だし、ほとんどは図書館で借りちゃうし無理無理。
読了日:4月29日 著者:三上 延
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/18567638

晴天の迷いクジラ
そうそう、地べたを這って泥水飲んで凌いででも生き抜くのです。背負った荷物の重さや哀しみはみんな似たようなものなのだから。
読了日:4月27日 著者:窪 美澄
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/18520572

スクウェア ?
読了日:4月11日 著者:福田 和代
http://book.akahoshitakuya.com/b/4488024912

■PK
上下左右にマスを移動させて一つの絵を完成させるパズルのよう。良い事ばかりじゃないけれど、悪い事ばかりでもない。少しホっとする。
読了日:4月5日 著者:伊坂 幸太郎
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/17971774

■ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女
増長感もなく、重いテーマを感じさせないほどの小気味よさだった。読んでる間中ずっと、美味しいコーヒーを飲みたい衝動が襲う。
読了日:3月31日 著者:スティーグ・ラーソン
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/17847247

ユリゴコロ
人が抱えていると意識してない、開くことのない暗部がユリゴコロを通して浮かび上がるくらい説得力があったように思う。でも終わり方の違和感がありすぎ。それだけはやめて欲しいと思った結末に絶句した。
読了日:3月24日 著者:沼田 まほかる
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/17665349

■ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女
上下巻で1部だったのを終盤で知ってがっかりした。早く予約せねば。カタカナ恐怖症でも苦にならず、でも家系図コピーして読んだw 概要程度でこの吸引力は、なるほど売れたのも納得。
読了日:3月15日 著者:スティーグ・ラーソン
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/17427138

■眺望絶佳
この作風の時は馬が合う。ちょっとだけ悲しく、せつなく、面白く。ちょっとの絶妙なサジ加減がジワジワっと想像させてくれて好き。
読了日:3月11日 著者:中島 京子
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/17326291

攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX SECTION-9
2ndGIGとSSSの間のエピソードで視点が変わっていて面白い。巻末のインタビューを読むと・・次シーズンがあるかもしれない期待が破裂するくらい膨らむ。
読了日:2月27日 著者:神山健治,春日康徳
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■素人がいっぱい (ラブホリックの事件簿)
初期の頃の武骨な作風が好きなのに、最近出すのは緩い指向性ばかりなのが不満。それでも少しは骨っぽい感があったが。他人の思考は複雑で難解だと思いがちだけど案外自分と同じで単純かもしれない。
読了日:2月24日 著者:新野 剛志
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■ゴールデンラッキービートルの伝説
忠告しよう、話題になる前に図書館予約を急げw 休眠中のメモリ領域が、くすぐられモゾモゾ立ち上がりだす。告白しよう、タイトルも含めこれは好き。どうか自分にも、あの頃の感情がひとつでも残っていますように。
読了日:2月12日 著者:水沢 秋生
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アリアドネの弾丸
言葉が武器ではなくて諦めないことが最強の武器だったらしい。シリーズものはブランクが長いと読むのに苦労する。
読了日:2月10日 著者:海堂 尊
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■或るろくでなしの死
これだけロクでもない、死に様、死に際、を見せつけられると、真面目に生きようとしているなぁオレ。と思う。
読了日:1月31日 著者:平山 夢明
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/16219591

■怪談
寸止め感で、その後の想像を掻き立てる短編集。怪談は夏のイメージだけれど冬の方が怖さが増す。
読了日:1月27日 著者:柳 広司
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/16094203

■猫柳十一弦の後悔 不可能犯罪定数 (講談社ノベルス)
見せ場のない最初の二人が不憫。連続殺人の最初の犠牲者キャラには、なりたくないなぁ
読了日:1月26日 著者:北山 猛邦
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/16072202

■花の鎖
花言葉 コスモス:乙女の純情 コマクサ:誇り
読了日:1月17日 著者:湊 かなえ
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/15858887

■夢違
間違っても八咫烏の初夢など、どうか見ませんように。『本当に言いたくないことは言わないものなのよ』そりゃそうだ。
読了日:1月2日 著者:恩田 陸
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/15506825


▼2012年に読んだ本まとめ
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