ウザい喧騒もなければ寂しく

突然これを読んでいて思い出したが
高一の時に年賀状配達のバイトをして
配達が自分の家の近所の割り当てになり
行くとこ行くとこ
「偉いねえ」だの
「大変だねえ」だの
毎日の様に近所の人に声をかけられ
もううるせーよ、偉くもねーし、恥ずかしいんだよ。
と、多分女性恐怖症が始まったくらいで、
さらに人間嫌いになり
すっかりサービス精神の欠片すらない人間が出来上がってしまった。


家の裏手に住んでいた同級生が
ノーランズのファンクラブに入っているのを発見できたのが
唯一収穫だったが、
自分はパンクに覚醒しだした頃で、
あいつはミーハーな大衆迎合派などと
分けのわからん事を思ったものである。


泣いたらアカンで通天閣


商店街が寂れると人間関係が寂れる。
おつかいを頼まれ、肉屋や魚屋や八百屋に行かされ
貨幣の使用方法を学び
おまけを貰ってわびさびを知り
銭湯に行けば見知ったおっさん達と裸の付き合いをして
そんな皮膚感覚が何処かに残っていないと
最近の理解不能
陰湿の極北まで辿り着いてさえも、虐めを止めない人間が製造されたりしてしまう(かも)
大型商業施設で、お釣りをまけてくれたり
おまけだよとコロッケ食べていきななどと言われることなどありえないもんね。