老眼が始まった気がするような。

久しぶりに本を“読破”したと思えるような達成感。
初めて見る日本語や読めない漢字が多く
辞書を横に置いて引きながら読んだ最初で最後の小説になるかもしれない。
そのメッセージ性、テーマ性、時代性や閉鎖された社会性
観念的、幻想的、ミステリィ的、SF的・・
読んだ人に同じ感想が無いと思えるくらい
詰め込んであるような凄まじい作品だったが
エンターティメントとしてなら素直に面白かった。
軍艦内で起こる様々な出来事で艦内が一変する
その辺りの空気感や描写が特にお気に入り。
神器〈上〉―軍艦「橿原」殺人事件神器〈下〉―軍艦「橿原」殺人事件

その吾輩にいわせれば、負けた場合を考えずに
戦争をはじめるなど、無責任のきわみです。
負けることへの想像力のない者が
戦争を指導すべきでないと、まずは一般論としていいうる。

どうですか?読んでみますか?米大統領殿。
どうなんだ?想像しても負けしか浮かばんオレの人生は。