レミング  旅鼠

かぶった仮面はやがて張り付いて、素顔と変わらなくなる。
たとえ、嫌いな奴でも愛想よく振る舞っていれば、
相手もこちらに悪い感情は抱かない。
そうなると、こちらも嫌いな気持ちが薄れてくる。
人との関係など、要領をつかめばさして難しいものでもない
                      (レミング近藤史恵

Story Seller Vol2 2009年 05月号 [雑誌]
忘れた頃になると
サクリファイスのシリーズものが読めるのは
素晴らしい。
でなければ、いくら好きな作家陣のラインナップとはいえ
わざわざ購入しない。


組織や集団の中にいると、
属していること自体を忘れ見失いがちだ。
突出する程の自意識もチカラもなく
かといって、埋没して死んだフリするほど大人でもない。
浮かず沈ますのサジ加減は
時に自分を犠牲にすることも出てくるのだろうが。
誰かの犠牲の上に成り立っていることを
知らない奴が多すぎる。