一味同心

危機的状況にあって危機感もなく
「みんなで足らない部分は補いあって
とりあえずの第一波を乗り切りましょう。」などと
ガラにも無いことを言ってみたものの
いい歳した役立たずのクソじじぃどもが
どこで会得したのかプライドだけを拠り所にして、自己主張だけは大声だ。
男はきっと一生バカのまま死んで行くんだ。きっとね。

「もともと濃茶というのは−」
「客に出した茶碗に毒が入っていないこと、つまり毒殺の意図は
ありませんということを示すため、主人が最後に碗の中の茶を
全て飲み干した。そこで一同、お互いに殺意がないということを
表明し合い、同士であることを確認しあったという。
つまり逆に言えば、それだけ隣人に対する殺意と疑惑に充ちた
時代背景の中で、茶道は育ってきたということだな」

千利休のキリシタン説も含めＱＥＤシリーズより、ぐっとＰＯＰで
ミステリィ色もそれなり、歴史蘊蓄も健在で、結構なお手前でした。