軽い既視感

お客様は神様だと何度でも騙せばいい。
産地を変えようが、期限が切れようが、
喜んでお金を出す、ご贔屓筋のバカもいるらしい。
伝統と看板にしがみつき、振りかざすだけで
親離れせず子離れせず純血を守る排他主義者に
けして他人の声は届かない。

二人の男が京都から伊勢に旅する道すがら、
筍とイカ木の芽和えを食べた後に
入れ物の擂り鉢を投げ捨てたところ
それが狐の頭にあたりひどく怒らせてしまう。
しかも、七回騙して仕返しする七度狐というたちの悪い狐だったので
二人の旅人にさっそく復讐の化かしを仕掛けてゆく・・
 落語「七度狐」

七度狐 (創元クライム・クラブ)
さて化か(バカ)されたのは誰か?
予想に反して本格ミステリィだったので驚いた